30代で初挑戦したものづくりに熱中し、試行錯誤を繰り返す毎日

30代で初挑戦したものづくりに熱中し、試行錯誤を繰り返す毎日

鉄工部 長岡工場
横形マシニングセンタ・オペレーター

前田 和博

マシニングセンタ作業2級技能士

  • 2018年入社
  • 趣味:農作業
30代で初挑戦したものづくりに熱中し、試行錯誤を繰り返す毎日

全ての仕事に苦戦した過去から、今では後輩を指導する立場に

全ての仕事に苦戦した過去から 今では後輩を指導する立場に

6年ほど勤めた家具店からの転職を決め、マシンを扱う仕事に興味があったことから、職業訓練学校で機械加工を学んだ後に、当社へ入社。今では第一線のマシニングセンタ・オペレーターとして活躍しています。その上で「さらに効率を上げることが課題」と語る前田の向上心は、きっとこれからの当社を牽引してくれるはずです。

入社当時は、31歳という年齢にして新しい仕事に就くことに不安がありました。しかし社内にはベテランだけではなく、私と同じく職業訓練学校出身の40代、50代の社員もいることが分かり、そんな懸念は一瞬にして払拭されました。
鉄工部では、マシニングセンタというマシンに金属素材と工具を取り付け、切削や研磨、穴あけなど一連の作業を行うことで、精密部品の加工を行います。当社では、原則全員が自分の担当するマシンを持ちます。ですから、一部の作業だけでなく、図面を読み取って加工の段取りを決め、プログラムを入力してマシニングセンタを操作するという工程をすべて1人で行います。
入社してから2年ほどは、先輩に教わりながら全工程の基礎を覚える毎日。初めて知ることが多くて、始めはほぼ全てのことに苦戦しました。でも今では後輩の指導を行えるほどになり、確かな成長を感じています。
最近の課題は、いかに効率良く加工できるプログラムを組むかということ。使用する工具や加工の順番によっては、マシニングセンタの稼働時間を半減させることもできるため、最新の工具や新しい加工方法のリサーチも欠かさず行い、日々試行錯誤を繰り返しています。

30代で初挑戦したものづくりに熱中し、試行錯誤を繰り返す毎日

手がかかった分だけ達成感を感じられるのが、ものづくりの魅力

手がかかった分だけ達成感を感じられるのが、ものづくりの魅力

休日には、柚子農園を営む祖父母の家で農作業の手伝いをして過ごしています。農園には柚子の木が100本以上あるため、収穫や出荷作業はかなりの重労働ですが、家族と行う農作業は、とてもやりがいがあります。
それに、農作業と精密機械加工は全く異なる分野でありながら、自分たちの手で作った形あるものを人々に届けられるという喜びは、どちらにも共通していると感じるんです。加工の仕事は、マシニングセンタを動かし始めた後にも、プログラム通りに動作しているか、付きっきりで確認しなくてはなりません。最後まで人の手がかかり、また手をかけた分だけ達成感があるということは、ものづくり全般の魅力ですね。
私は、「マシニングセンタ作業2級技能士」の資格を取得しています。試験勉強をする中では、実務では触れることのない知識を身につけることもできました。その知らないことを学んでいくことが楽しくて、ゆくゆくは最高難易度である特級も取得したいと考えています。そしてこれからは、身に付けた知識や技術を活かして、より早く、より良いものをお届けできるようになっていきたいです。